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2011.10.09 Sunday

「これってイラスト?」という質問を考えてみた。


ポートフォリオを見せてたまに聞かれる
 「これってイラスト?」という質問。

よくされるんですが、意味が分からない。

「イラストに見えますか?」

と聞き返すと
お互いに「・・・?」となって
別の話へ逸れることがけっこうある。


これは一体どういう意図があって質問してくるのだろうか。


■「イラスト」とは何なのか
■「イラスト」でなければ、何なのか
■「イラスト」という言葉の曖昧さ
■「純粋芸術」と「応用芸術」そして「大衆芸術」
■お前の作品は何なんだ?

という5つの項目から考えていこうと思う。


だいぶと長文になるので
お時間のある時にでも流し読みしてやってください。


■「イラスト」とは何なのか

先ず、思う事が
その人のいう「イラスト」とは何なのか。

本来「イラスト」は、ある情報に対して二次的なもので
その情報の補助をするものであると学んだ。

例えば小説の挿絵や、物を装飾する模様も「イラスト」だ。

私のポートフォリオに詩が付いていたり
自作の小説でも付いているんなら
絵を見て「イラストですか?」という質問の意図は分からんでもない。

ちょっと皮肉っぽく解釈するならば
「イラストを見せたいのですか、小説を見せたいのですか?」
という意味にも取れなくはない。

しかし、
私のポートフォリオに入っている文字情報は
私の略歴とステイトメント、作品のサイズと素材の記載くらいのもので
小説だとか、何かの事件の記事だとか
まして絵本ですらない。

それでも何故「イラストですか?」なのだろう。



■「イラスト」でなければ、何なのか

上記のような定義で言うならば
私は私自身の作品を「イラスト」だとは思っていない。

"思っていない"のならば"何だと思っているんだ"と言われるのは
至極当然なことではある。

すごく簡単に答えてしまうならば

「ファインアート」

という言葉が、まぁあるけれども

これもまた「絵画」と言ってしまうと
イメージされるのが「油絵」だとか「膠絵」
「水彩画」や「アクリル画」のようなもんだろう。

そこで私の作品は
それら絵具に相当するものがボールペンなワケで
一般的に「絵画」というイメージからは乖離する。

ちなみに「純粋芸術」だとか「応用芸術」についても
後で少し触れる。

何にしても
これがヒトツ、「イラストですか?」と聞かれる所以ではないかと思う。



■「イラスト」という言葉の曖昧さ

これが一番の原因だろうと思うんだけど
「イラスト」という言葉に明確な定義なんて
そもそも考えていないんじゃないかということ。

TINAMI pixiv PIXA 等々今日では沢山の
「イラスト投稿サイト」がある。

ここで「イラスト」という言葉が
何の定義も無しに使われているのも
「イラスト」という言葉の曖昧さを助長した原因では
ないかと思う。

「イラストの定義」については
すでに前述の通り「ある情報に対する二次的な視覚表現」で
たぶんあってる。
少なくとも「イラストって何やねん」と思った人が
本なりネットなりで調べ始めて最初に目にする内容だとは思う。

では先ほどの「イラスト投稿サイト」はどういう意味で
「イラスト」という言葉を使っているのか。

恐らく、多分、私の感じるところでは

「イラストっぽい」

に尽きると感じる。

「イラストっぽい作品の投稿できるサイト」
略して
「イラスト投稿サイト」
なんじゃないかと。

この「○○っぽい」という曖昧な表現が
「イラスト」という単語自体に含まれてしまっているのではないか。

大いに異論は認めちゃう。


■「純粋芸術」と「応用芸術」そして「大衆芸術」

「純粋芸術」と「応用芸術」、「大衆芸術」という言葉を
簡単に説明するならば

【純粋芸術】
クラシック音楽、彫刻や壁画、タブロー等
作品そのものが独立して価値を持つ表現方法。

【応用芸術】
民族音楽、イラスト、デザイン・工芸等
何か他のモノに対する二次的な表現方法。

【大衆芸術】
アニメ、漫画、映画等
娯楽のための表現方法。

これら三つのジャンル分けで
「芸術」と呼ばれるもの全てを網羅出来るとも思っていないし
それらを明確に区分できるのものでもないとも思っている。
だから私自身は「ジャンル」というものを絶対的なものとして扱う事はしない。

しかし、「イラストですか?」という質問には
これらジャンルに対する意味合いが含まれているだろう。
そうでなければ「イラスト」という"ジャンル"を
持ち出した意味がまた分からなくなる。


■お前の作品は何なんだ?

ほんとに「イラストですか?」という質問がここ数年で増えた。
私はこのボールペンで描く作品を7年ほど続けているが
最初は「イラストですか?」なんて言われた事が無かった。

「イラストですか?」という質問には
何と答えるのが正解なんだろう。

「いいえ、違います」と答えた後
自分で明確に「これです」と言える言葉が思い浮かばない。

そして、そんなことを考えていて
突き当たった壁が、
「そういう質問をさせてしまう私の作品が悪いのかもしれない。」
ということである。

"何を描いているのか、何が描きたいのか"
それが見てくれているひとに伝わっていない。

だから「イラストですか?」という
"意図の無い質問"を投げかけられるのかも知れないと。

そう、もともと「質問の意図」なんて無いんじゃないかと。



ツラツラと長い文章を書き連ねた割に
結論が「自分が悪い」だとは
此処まで読んでくださった方には申し訳ないです。

しかし、字を描くためのボールペンという素材を使って
アートとして表現したい私の作品は
沢山の矛盾があって、技術的にも未熟なんだろうと感じる。

要は有無を言わせぬ説得力がないんだろう。

それは数をこなせば付くものなのか
長く続ければ見えてくるものなのか
そんなことは分からないけれども

ずっと考えていかなくてはいけない事なんだろうってことは
なんとなーく、分かっている。

11月末には個展を控え
そこでまた自分を見つめ直すきっかけになればと思う。

よみにくい文章ですいません。
ありがとうございました。
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