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2015.02.22 Sunday

The 5 Day Art Challenge on Facebook:1day「うみ」

Facebookで作家が5日間に3枚づつ
作品の写真をアップするという企画が流行っていまして
それがバトン形式で私にも回ってきました。

写真アップだけでは味気ないので
シリーズ事に解説を入れて行くことにして
せっかくなのでそのままブログにも記事にしておきたいと思います。
Facebookをされていない方はこちらで読んで頂ければと思います。


The 5 Day Art Challenge on Facebook】
【3×5 challenge】1日目
facebookで流行りの(?)「3×5 challenge」に
ガラス作家の高木基栄さんからご指名頂きました。

「3×5 challenge」は指名された作家が
五日間に3点ずつ作品をアップしていくというものだそうです。
派生系や企画タイトル違いのものが沢山あり
指名スタイルが違ったりして
どれが正規ルートなのか分からないんですが、
とかく5日間に3点づつ作品写真をアップして行きます。

せっかくなので私の作品のシリーズ事に紹介して行きたいと思います。
また、作家の指名ですが
私の知り合いにいる作家さんにはこのバトンが
結構たくさんまわっているみたいなので
最終日にお一人指名させて頂くかたちに致します。

では、初日となる1日目は私の全作品のベースとなる
「うみ」シリーズをご紹介致します。
非常にながーくなると思いますがお付き合い下さいませ。





まず私のアーティストステイトメント(作品宣言文)です。

--------------------------------------------------------------
誰しもノートやメモの隅っこにぐるぐると渦巻きを描いたり
囲いを塗りつぶしたりしたことがあります。
それらは誰かから教わる物ではなく、
また特別な物でもない万人共通の普遍的な記号であり、
一種のミームとしてフラットな価値のものであると考えます。
またミームは個々から生まれた情報が伝達することによって普遍化し、
常に個々から情報が落とし込まれることで無限に蓄積していきます。
この普遍的な記号達を画面上で再構成し、
既視感と隣り合わせの独自の模様を描くことで
人々の潜在意識とシンクロニシティ(共時性)について考察しています。
2015.2
--------------------------------------------------------------

てな感じです。

私の作品において重要なのは”ミーム”と”シンクロニシティ”です。
それらについて順を追って解説致します。
絵柄についてざっくり表現すれば”落書き”の構造化です。
現在5種類の記号の構造体として模様を組み立てていますが
それぞれには以下のような意味があります。

【落書きの基本系】
・囲いの内側を塗りつぶす
・渦巻きを描く
・点を付け続ける(ぶつぶつを作る)
・花のようなものを描く(ペンの試し書きや幼児の塗り行為を含む)
・同じパターンを繰り返す

厳密に”どれがどれ”というよりも
それぞれの記号の中に内包されたものでありながら
5種類の記号の特徴は上記5項目のどれかに
近似するものとして描いています。

「落書きの基本系」は
年代や地域を問わず書く(もしくは描く)行為において
誰かから懇々と教わるようなものではありません。
恐らく経験が蓄積されて行く過程において
最適化された”落書き”の最小単位なのではないかと考えています。

そしてこの”経験の蓄積”は”ミーム”の一種です。





ミーム(meme)とは、
人と人との間でコピーされていく情報のことを指し、
文明、文化、習慣、技能、物語などと様々な社会的要素が
ミームとして分析されます。
「情報の遺伝子」とも言われ、文化形成の遺伝子的役割として
人から人へコピーされて行きます。

また、文明文化の形成はミームの進化によってなされます。
ミームの定義については私自身しっかりと明確に
定義づけられるほどの知識もなく勉強途中なのですが、
ともあれコピーされる情報の一種として
「落書きの基本系」もそれに当てはまるものだと考えています。

つまり「落書きの基本形」を構造化した絵柄は
ミームを可視化したものです。

人々が個々各々で描いた落書きたちは
その瞬間は”個性的”でありますが、
分類してミーム(コピーされた情報)となることで没個性化し
フラットな価値へと落とし込まれて蓄積していきます。

イメージとしてはカール・グスタフ・ユングの提唱した
集団的無意識の世界観と近いものです。
各々の経験(情報)がコピーされることで
個から集団へと蓄積されていきます。
この蓄積されている状態を
溜まり場や巨大な水瓶といったイメージで
「うみ」と名付けたのがこの作品シリーズです。

この絵柄を見た多くの人たちが
「どこかで見たことがある」という既視感を抱くことが多いのは
多くのデザインや作品に基本形として
多用されている記号であることはもちろん
鑑賞者自身が普段から教科書の落書きや
長電話中のメモ紙、ペンの試し書きなどで
自ら描いたことのある記号の特徴を
強調したものであるからだと考えています。





この”既視感”が”シンクロニシティ(共時性)”と密接に関わっています。
”シンクロニシティ(共時性)”は「意味のある偶然の一致」
なんて言われ方もしますが
これもユングによれば集団的無意識によって起こされるもので、
私の考え方では『蓄積された情報(ミーム)』を
社会的生活の中で共有することでシンクロするものと解釈しています。

そしてこの”シンクロニシティ”が
他の作品シリーズに繋がって行ったりします。

非常にながーくなりましたが
作品のベースになる部分なのでご勘弁。

では順を追って
2日目:cloudシリーズ
3日目:モノシリーズ
4日目:キラコシリーズ
5日目:SPECIMENシリーズ

といった感じでやって行きたいと思いますので
どうぞお付き合いくださいませ。

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