2015.07.12 Sunday

【告知】大細密展2015:The Artcomplex Center of Tokyo (東京)



【大細密展2015】

会期:2015年7月25日(土)〜2015年8月2日(日)
会場:The Artcomplex Center of Tokyo →http://www.gallerycomplex.com/
大細密展公式web:http://www.gallerycomplex.com/c/daisaimitsu2015/

オープニングパーティー:2015年7月25日17:00〜19:30
授賞式・パーティ—:2015年8月2日(日)15:00〜16:30

渡邉秋良在廊日:7月25日(土)・26日(日)13:00〜20:00
私も会場に行きます。
上記日程の13:00過ぎくらいから閉廊時間まで。
午前中はちょっと別件入れたので昼過ぎからになります。

フライヤーに掲載されているだけでも30名の作家さんが参加されます。
「細密」とテーマとしたなかなか尖った企画展。

「細密」と一言に言っても
その定義や解釈が様々で、
多種多様な世界観が見られるのではないかと楽しみにしています。

かくいう私は自分の作品を”細密”として捉えたことが
あまりありませんでした。むしろ否定していたくらい。
私は私の描く線が一番綺麗に見える密度を探求しているので
”細密さ”にこだわりはなく、むしろ数年前の作品の方が細密感があったりします。
しかしながら鑑賞者に”細密”として捉えて頂けるなら
それはそれでありがたいことじゃなかと最近は思っていたりして、
そんな折にこの「大細密展」への出品にお声掛けいただきました。

展覧会名が「大細密展」ですから
観に来られる方々が”細密”を前提にして
私の作品をどのように鑑賞していただけるのか。
細密展に出してるのに『細密じゃないね』なんて言われたら
それはそれでグサッと来そうです(笑)

また個人的には他の作家さんは”細密”ということを
意識して描いているのか否か、けっこう気になります。
前述の通り私は一切の意識はなく、
結果的に”細密”というフレームにひょっこり入ってた者なので
「細密アンド細密!」くらいの方のお話を伺ってみたいです。

…伺ってみたいのですが、
私の地を這う社交力でどこまでお話させて頂けるかどうか、
心配でありんす。

なにはともあれ
半年ぶりの東京が楽しみです。
ぜひご高覧くださいませ!
2015.05.04 Monday

【告知】5月5日「のきさき市」



5月5日「のきさき市」に出店します。
グッズ販売が中心です。

京都の五条通り、河原町から堀川の
お店やビルののきさきにたくさんの作家さんが
出店しています。

私が出店する場所は
地図番号8番「公成建設」のき、五条堀川付近です。

地図は当日会場で入手できますので
ぜひいろんな「のきさき」を回ってみて下さい。

【荒天が予想される天候の場合】
前日(5/4)18時に開催/中止の決定を
HP http://nokisaki.main.jp 及び
Facebook https://www.facebook.com/nokisaki5
にて発表されます。

すこしお天気模様が怪しいゴールデンウィークですので
お超しになる際にご確認いただいたほうが良いかもしれません。

それでは、当日晴れることを願って
お待ちしております!
2015.04.10 Friday

【告知】出展します:「ArtMACHI Museum 2015」



■場 所:梅田スカイビル5階ファンファンプラザ
 (新梅田シティ・空中庭園)
■日 時:4月25日(土)12:00-19:00(18:30まで入場可)
      4月26日(日)11:00-18:00(17:30まで入場可)
■入場料:前売り 350円(4月1日販売開始) 当日 500円
      ※4月1日から前売り販売開始

前売り券販売取り扱い店
ranbu(本部) / elicafe by Cafe-inn/
マレーシア・ボレ / CLIMBING SPACE BOLD
みつか坊主 醸 / 稲妻家 / Flower Shop 花龍
ヴォーグ学園 心斎橋校 / zakka屋door 我孫子店

前売り券ネット販売(2枚〜)
http://ranbu-hp.com/?pid=88605038

※本イベントは入場有料です。ご注意下さい。
また前売り券のネット販売については公式ページの内容をよくご確認下さい。



作品とグッズ作品の展示販売を行います。
過去作から新作まで、たくさん持って行きますので、
ぜひぜひ遊びにきて下さい!
2015.03.05 Thursday

The 5 Day Art Challenge on Facebook:5day「SPECIMEN」

【The 5 Day Art Challenge on Facebook】
【3×5 challenge】4日目
facebookで流行りの(?)「3×5 challenge」に
ガラス作家の高木基栄さんからご指名頂きました。
「3×5 challenge」は指名された作家が
五日間に3点ずつ作品をアップしていくというものだそうです。

今日は最終日5日目「SPECIMEN」シリーズについてです。

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アーティストステイトメント(作品宣言文)
誰しもノートやメモの隅っこにぐるぐると渦巻きを描いたり
囲いを塗りつぶしたりしたことがあります。
それらは誰かから教わる物ではなく、
また特別な物でもない万人共通の普遍的な記号であり、
一種のミームとしてフラットな価値のものであると考えます。
またミームは個々から生まれた情報が伝達することによって普遍化し、
常に個々から情報が落とし込まれることで無限に蓄積していきます。
この普遍的な記号達を画面上で再構成し、
既視感と隣り合わせの独自の模様を描くことで
人々の潜在意識とシンクロニシティ(共時性)について考察しています。
2015.2
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1日目は「うみ」シリーズ
2日目は「cloud」シリーズ
3日目は「モノ」シリーズ
4日目は「キラコ」シリーズ

そして最終日の5日目は「SPECIMRN」シリーズについてです。
個人的な諸事情により少し間があいてしまいすみません。

間はあきましたが話はコレまでの続きです。





「SPECIMRN」とは「標本」という意味です。
ほぼ同義の単語で「sample(サンプル)」がありますが
私たちが”標本”と聞いて思い浮かべる箱入りの動植物を差すには
「SPECIMRN」の方がより狭義のようです。
(あまり英語の知識が無いので定かではありませんが。)


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「SPECIMEN」シリーズは
「π(パイ)」というシリーズが基礎となっています。

これまでは個から集団への
情報の移動と蓄積を描いてきましたが
これと逆のことは出来ないかと考えていました。
つまり、集団に蓄積された情報から個を抜き出すような作業です。

これを実験的に行ったのが「π」シリーズという10cm角の作品群です。
これは10cm角のパネルにミームを描き、
それを大量に壁面等へ並べることで連続性を作り出すという作品です。
「π」というタイトルですが円周率の何処かに必ず
自分の生年月日が存在するように
集団になって蓄積した情報のなかに誰か(個)にとって
意味のある情報がどこかにあるといったイメージです。

同じ10cm角という多きさで、複数並べると連続して見え
集団に埋もれるのですが、当然すべて手描きであることから
同じ模様が存在しないという点で「個」としたものでした。
しかし「π」シリーズでは「個」を強調するにはまだ弱く
組み替え可能であることの方が重要でありました。
「個」は必ず「集団の中の一部である」ことの
強調でしかないように感じていました。





そんな時分、私の作品は学生時代を除き、ほぼ全ての作品が平面のもので
どうにか自分の作品を立体物にできないかと考えていました。

私のグッズである「ORIGAMI(折り紙)」で遊んでいると
折り紙が平面から立体へ姿を変えていることに気が付き
これをそのまま作品に出来るのではないかと考えました。
この時に「標本」のイメージが頭の中に浮かびました。

環境などの影響によって生じる個体ごとの変異を”個体変異”と言うそうです。
「標本」というのは同じ種の生き物を沢山サンプリングすることで
単一の個体では判断できない”個体変異”と”種の特徴”を区別することが出来ます。
私はこの”個体変異”を”個の抽出”に用いることにしました。

10cm角の作品「π」と同じように正方形の折り紙に直接ミームを描き、
それを折って蝶や蛙にすることで、同じ蝶を折っても違う柄の蝶が生まれます。
それぞれ柄の違う蝶を”標本”のように並べることで
同じミームを描いていても表出する柄の変化で
”個”が表現できるのではないかという作品となりました。
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「標本箱」という形においては私の趣味が存分に入っています(笑)
むかしからヴンダーカンマー(脅威の部屋)が好きで
私の部屋は自作の標本や現代作家の作品、意味不明な雑貨で溢れています。
ヴンダーカンマーというのは15世紀にイタリアから始まり
18世紀ごろまでヨーロッパで流行した”珍品のコレクションルーム”のことで
現在の博物館の基礎となっています。
かの有名な大英博物館もハンス・スローン卿のヴンダーカンマーを基に
作られたもののようです。

私は人の作品もよく買いますが、現代美術収集というのは
現代版のヴンダーカンマーのような気分です。



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さて、5日間いかがだったでしょうか。
言いたいことを短くまとめるのがとても苦手なので
いつも長々と書いてしまいました。
読んで下さった方々ありがとうございました。

また写真だけでも見て頂ければ
だいたいシリーズ別になっているので
作品をまとめて見て頂けたのではないかと思います。

自分のステイトメントやコンセプトについて
自分で再度確認するよいきっかけとなりました。
バトン回して頂いた高木さんありがとうございました。
2015.02.25 Wednesday

The 5 Day Art Challenge on Facebook:4day「キラコ」

【The 5 Day Art Challenge on Facebook】
【3×5 challenge】4日目
facebookで流行りの(?)「3×5 challenge」に
ガラス作家の高木基栄さんからご指名頂きました。
「3×5 challenge」は指名された作家が
五日間に3点ずつ作品をアップしていくというものだそうです。


今日は4日目「キラコ」シリーズについてです。

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アーティストステイトメント(作品宣言文)
誰しもノートやメモの隅っこにぐるぐると渦巻きを描いたり
囲いを塗りつぶしたりしたことがあります。
それらは誰かから教わる物ではなく、
また特別な物でもない万人共通の普遍的な記号であり、
一種のミームとしてフラットな価値のものであると考えます。
またミームは個々から生まれた情報が伝達することによって普遍化し、
常に個々から情報が落とし込まれることで無限に蓄積していきます。
この普遍的な記号達を画面上で再構成し、
既視感と隣り合わせの独自の模様を描くことで
人々の潜在意識とシンクロニシティ(共時性)について考察しています。
2015.2
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1日目は「うみ」シリーズ
2日目は「cloud」シリーズ
3日目は「モノ」シリーズ


そして4日目の今日は「キラコ」シリーズについてです。


今回も作品全体のコンセプトを踏まえた上で
今回のシリーズについてお話しますので
よろしければ1日目、2日目、3日目の記事もご覧下さい。


さて自称ではありますが、私の代表作というか
私といえばというくらいの存在になりつつあるキラコについてです。
長くなったので「キメラキラコ」については述べていません。


これまでのシリーズでも上手く説明出来ていないところが
多いとは思うのですが、
キラコシリーズについてはおそらく極端に口下手になると思います。


もの凄く長くなってしまったので
いくつかの項目に分けてお話します。

■キラコのテーマ「シンパシー」と「感情のミーム」について
■キラコの名前について
■キラコの目と手について
■キラコの表情について


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■キラコのテーマ「シンパシー」と「感情のミーム」について

大学時代は「人の感情」をテーマに絵を描いていましたが
あまりにも漠然としすぎていてなかなか的を射ないものでした。
卒業直後にこれでは駄目だと感じ、
改めて人の感情とは何かを考え直す為に
共感覚や集団的無意識について学び直し
「ミーム」に辿り着いたという経緯があります。


人は互いに完全に分かり合うことは不可能です。
そんな分からない者同士でどうやって人は人に意思を伝えられているのか。
そこにあるのは「シンパシー(共感)」であり、
集団的な情報の蓄積の場(ミーム)を共有していることで
近似した個々の経験と感情を引き出し
相手のことを理解していると感じることが出来ます。


そこで視点を変えれば「シンパシー(共感)」を利用して
「人の感情」という漠然としたものを
もっと明瞭に見ることが出来るのではないかと考えました。
そして「シンパシー(共感)」を引き起こすために
自分自身を率直に描くことにしたのです。
その共感によって引き起こされる感情こそ”人の感情”そのものです。
キラコは私の分身でありながら同時に誰かの分身であり、
「感情のミーム」とも言い換えることが出来ると考えています。


またその引き起こされた感情は
私の作品に込めたそれとは完全に別物であり
場合によっては真逆の感情を引き起こすことがあります。


恋愛話なんかは非常に分かりやすいかと思うのですが、
恋愛相談をしている本人はこの世の終わりかのような悩み方をしている一方
聞いている側は「うんうん、あるある」という気持ちの中に
好奇心などのわくわくした感情も同時に引き起こされます。
また別の人は嫉妬や妬み等が引き起こされることもあるでしょう。

同一の事象に対して各々のベクトルが異なるわけです。
このミームから引き出される情報のベクトルの違いという点は
他のシリーズと共通しているところです。





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■キラコの名前について

キラコの前身となる「アキラコ」という作品群がありました。
これは上で述べているようなシンパシーなどは全く意識していない頃に
私が私の為にストレスの発散として描いていた”自分自身”でした。
いまのキラコとは違い、もっとやせ細っていて目のギラついた
少し不気味な風貌でした。


そしてシンパシーを意識して、改めて自分自身を描くにあたって
やはり「アキラコ」という名前を捨てられず、
それでも「アキラコ」とは一線を画す存在として
また私(アキラ)でありながら私(アキラ)でない存在として
「ア」を取った「キラコ」となりました。
(キラキラした目から、というダブルミーミングもあります。)

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■キラコの目と手について

「目は口ほどに物を言う」という言葉がありますが
私はそれ以上に「手」が人の心を表すと考えています。
緊張とともに手は強ばりますし、
緊張の緩和や興奮によって手が良く動きます。
心理学でも握り拳や腕組みに
人の心を見出すようなことが多くあります。

手を描くことで心の動きは十分に表現できると考えていて
それと同時に「目」が非常に邪魔になると感じています。
ですから、只でさえ画面上での主張の強い「目」を
ミームの中にある記号を用いて描くことで
画面(絵)の中に沈み込むようにしてあります。

目がこういった形で在ることの方が主張が強いと
たまに言われたりするのですが、
実際キラコの目を「黒目と白目」のある人の目に近づけると
もの凄い存在感で主張し始めるのでやはり邪魔です。

白目はコミュニケーション能力を高める為に発達したと言われており
人間のように白目の在る動物はほとんどいません。
「目は口ほどに物を言う」というのが
ただの諺ではないということもよくわかります。
ただし、目は生命力を表現する時に非常に重要でもあるので
キラキラした目を表現する為にこの記号となりました。





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■キラコの表情について

キラコには基本的にあからさまな表情はありません。
キラコでシンパシーを引き起こす際には
様々な表情を複合的に描く必要があると考えています。


能面は下から見ると泣いて見え、上から見ると笑って見えます。
「ひとつの能面の表情が多様に変わる」ことについて、
2012年に東大と明大が研究で「情動キメラ」が原因である
という発表をしました。
能面の顔のパーツがそれぞれ異なる情動を表現していることから
「情動キメラ」と名付けられたようで、
主に口の形状によって複合表情が作られているそうです。

かの有名なモナ・リザも
微笑んでいるようでいながら
どこか寂しそうな表情をしていますが
これもキメラ的複合表情と言えます。


これらのような微妙な表情を目標にしてキラコの顔を描く理由は
先に述べたシンパシーのベクトルの違いを引き立たせるためです。
笑っているような泣いているような
鑑賞者のシンパシーに応じて表情を変えるキラコを描きたいと思っています。
また可愛さと同時に不気味さを兼ね備えていることで
より複雑なシンパシーを引き起こせるものだと考えています。


キラコを実際部屋に飾って下さっている方から
「今日のキラコは笑っている、昨日のキラコは泣いていた」というような
日によって表情の変わるキラコを感じてもらうことがあり
意図している部分が少しでも出せているのかなと感じます。。



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■最後に

私は自分の気分や気持ちを
誰かへ言葉にするのがとても苦手です。
感情の起伏や感受性は強い方だと思うのですが
それを言葉にすると出てきません。
その代替的手法が幼い頃から絵を描くことで、
言葉よりも柔軟で直感的に表現できる方法でした。

そういう意味でもキラコは私にとって特別な作品となってくれています。

自分の感じていることが伝わっているかということよりも
自分の感じていることが表現できているか
という事の方が私にとって重要なようです。
(このへんものすごく自己中心的な気がします。)
2015.02.24 Tuesday

The 5 Day Art Challenge on Facebook:3day「モノ」

【The 5 Day Art Challenge on Facebook】
【3×5 challenge】3日目
facebookで流行りの(?)「3×5 challenge」に
ガラス作家の高木基栄さんからご指名頂きました。
「3×5 challenge」は指名された作家が
五日間に3点ずつ作品をアップしていくというものだそうです。

今日は3日目「モノ」シリーズについてです。

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アーティストステイトメント(作品宣言文)
誰しもノートやメモの隅っこにぐるぐると渦巻きを描いたり
囲いを塗りつぶしたりしたことがあります。
それらは誰かから教わる物ではなく、
また特別な物でもない万人共通の普遍的な記号であり、
一種のミームとしてフラットな価値のものであると考えます。
またミームは個々から生まれた情報が伝達することによって普遍化し、
常に個々から情報が落とし込まれることで無限に蓄積していきます。
この普遍的な記号達を画面上で再構成し、
既視感と隣り合わせの独自の模様を描くことで
人々の潜在意識とシンクロニシティ(共時性)について考察しています。
2015.2
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1日目は「うみ」シリーズ
2日目は「cloud」シリーズ

そして3日目の今日は「モノ」シリーズについてです。

作品全体のコンセプトを踏まえた上で
今回のシリーズについてお話しますので
よろしければ1日目、2日目の記事もご覧下さい。





「モノ」シリーズでは現在動物を中心に描いていまして
「動物を描いて欲しい」とご依頼を頂いた場合は
ほぼ全てがこのシリーズ内に組み込まれています。

しかし、なぜこれらのシリーズが「動物」シリーズではないかというと
今後、無機物や投影図に派生して行く予定だからです。
派生した先でシリーズ名が分岐していき
各々の中心となる軸を形成するまでは
ひとくくりに「モノ」として扱っています。
(未発表ではありますが投影図の試作品はあったりします。)





さてこの「モノ」シリーズは「cloud」シリーズで述べた
”ベクトル”の違いを人々の”視点”の違いとして
具体的に分かりやすくしようとする作品群です。

動物に対する人々の印象はとても分かりやすくバラバラです。
「可愛い」「怖い」「綺麗」「気持ち悪い」「おいしそう」など
様々な受け取り方があります。

食文化として食べられている動物に対して
別の文化圏の人々がそれを可哀想に感じ
食べる人たちを野蛮扱いしたりするようなことは
その最たるところではないでしょうか。

私は羊を良く描きますが
これは作品の絵柄との相性が良いということと共に
この環境によるアフォーダンスの違いが
とても分かりやすい動物だと感じているからです。

・キャラクターとしての羊
・食物としての羊
・ウールとしての羊

このようにざっくりとだけでも視点の違いが分かりやすいのですが、
例えば飢餓状態にある時には
羊を見てもふもふしてて可愛いから撫でたいという判断よりも
食べられるか否かという判断が勝ることがあるでしょうし、
暖かなウールも灼熱の太陽の下では暑苦しいものです。
これらは羊の持つアフォーダンスです。
アフォーダンスは受け取る側の環境で変化するということが
2日目の「cloud」の解説よりも分かりやすいかと思います。

繰り返しになりますがアフォーダンスとは
環境が動物に与える意味や価値のことですが
その意味は蓄積された情報から引き出されることで表出します。

すこし補足ですが、アフォーダンスは
環境が動物に対して刺激を与えることで認知されるものではなく
動物側が自身の経験値に基づいて得られる情報のことで、
リンゴ側が「私は食べられますよ」と訴えかけるのではなく
動物側が「この果物は食べられる」という情報を
自身の環境や経験から引き出してきます。
「afford(与える)」という言葉から少しややこしいのですが
あくまで受け取る側のアクションです。

もちろん環境が刺激を動物に与えることで認知される
知覚心理学的な認識のされ方もあるかとは思いますが
私の作品の意図する部分ではないというだけのことで
私自身がそれを否定するものではありません。

閑話休題





人が経験に基づいて情報を引き出してくる情報源は
ミームにあり、羊を食べるかという判断は
羊を食べたことがあるかという経験からではなく
動物を食べられるかという根源的な情報に行き着きます。

そこでまた「どうやって捕獲するか」「毒は無いか」
「調理法はどうするか」「保存法はどうするか」などなど
さまざまな情報がミームから引き出されて行きます。
そしてそのミームから引き出される情報が
各々の文化や環境によって異なるのです。

寿司屋に横たわっているイワシと
水族館で泳ぐイワシは同じイワシという魚ですが
環境によって意味が異なります。
(私は水族館の魚を「美味しそうだな」とも思いますけど…)

このようにモノを認識するということは
そのモノが持つ(モノに持たせている)様々な情報の中から
環境に合わせて情報を取捨選択していきます。
その様は正に(私には)情報に覆われたような姿で写り
ミームを纏った状態を視覚的に描いたのが
「モノ」シリーズというわけです。

蛇をカッコいいと感じるかカワイイと感じるか
気持ち悪いと感じるかということも
様々な情報が複雑に入り組んで見えているものだと思います。

明日は4日目「キラコ」シリーズについてです。
明後日の5日目には最新シリーズの「SPECIMEN」です。
いやーコレらも長くなりそうですな(笑)

あと2日、どうぞお付き合いくださいませ。
2015.02.23 Monday

作品展「SPECIMEN」終了。ありがとうございました!




金沢でお世話になっているKOGEIまつきちさんで開催された
渡邉秋良作品展「SPECIMEN」が終了致しました。
ご来場頂いた皆様、またネット上で応援して下さった皆様ありがとうございました。










今回の展示は私の新シリーズ作品となります
「SPECIMEN」シリーズが中心の作品展でした。

とはいえ「SPECIMEN」のみの展示というよりも
ヴンダーカンマーを少し意識したような雑多な展示にしてみました。

キラコの派生系であるキメラキラコの初お披露目もあったり
折り紙のワークショップもしたりと
けっこう内容の濃い展示が出来たのではないかと思います。

在廊中の二日間に渡って行ったワークショップは
以下のような感じでした。







描いて…




折って…




標本にする!


「SPECIMEN」シリーズは”個性”について考察する作品群なのですが
私の作品制作過程と同じ手法で同じように標本を作って頂くワークショップを行いました。
”個性”についての考察としてもとても個性的な作品が仕上り、面白かったです。

「SPECIMEN」リシーズについて詳しくは
当ブログでも記事にしております【The 5 Day Art Challenge on Facebook】にて
5日目に開設予定ですので是非そちらもご覧下さい。




そして初日にはトークイベントを行いまして
作品についてかなり掘り下げてお話させて頂きました。

口下手なのでなかなか言葉では上手く説明出来ず
拙い内容で申し訳なかったのですが
少しでも作品について興味を持って頂けたなら幸いです。








そんなこんなで
だいぶとざっくりしたレポートになってしまいましたが
作品展「SPECIMEN」無事に終えることが出来ました。

今年もまた新しいことへ沢山挑戦する予定なので
今後ともよろしくお願いします。

ありがとうございました。
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